千家伊織と柊京一郎

  お帰りなさい、伊織。湯の準備ができていますよ。
  手際のいいことだ。まるで、賢夫人・・・。ふぅ。
  どうとでも。湯加減はいかがです?
  悪くない。・・・京一郎、これは何だ?こんな鉢、昨日まであったか?
  フクジュソウです。まだ季節には早いんですけど、ちょっと取り寄せてみました。
  まさか、このために今日わざわざ休みを取ったのか。
  いけませんか?
  私は朝からつまらない会議に出ずっぱりだったというのに。
  はいはい。大変でしたね。
  ・・・・・・。
  湯から上がったら、夕餉は食堂で摂りましょう。
  もう寝る。
  駄目ですよ。今日のために、料理人と準備したんですから。
  準備?・・・なにか特別なことでもあるのか。
  貴方って人は・・・。まぁ、そう言うと、思ってましたけど。
  なんだ。勿体ぶって。
  いいんです。こうして今日も、貴方が居てくれるだけで。



    千家伊織氏の生誕を心から祝して。たくさんの幸せが訪れますように。 H27.11.28



  フクジュソウの花言葉は、永久の幸福、幸福を招く、などなど。実際はちっちゃな花です。でも食べるとキケン。

NEXT GALLERY PREVIOUS