One more time, One more chance 千家篇 アトガキ


 何年経ってしまったでしょう。5年くらいでせうか。
 なんか書けなくなってしまって、というのもまだ書ききれてない部分が進まなくなってしまったからだったのですが、それからイマイチ筆が乗らなくなり、メビウスラインファンたち の盛り上がりも一段落してしまい、……。
 たまに思い出してはちょっとずつpixivに移行している中で、onemoreは改題して多少改稿して載せているところです。あ、pixivの方の題は、『記憶の彼』としています。
 そんな中、久しぶりに千家編を読み直したら、終わってなかったんですよね、これ。自分でも「おーい!で、どうなるわけ?いや、京一郎編で概ね分かってるけどさ!」と(笑)。
 で、なんかやる気が湧いたのがちょうど11月だったので、伊織さんの誕生祝いに上げることを目標にして、なんとか書きました。間に合ってヨカッター!
 本当は、元々手が止まった理由の部分を描けてないのですが、それはそれ、またの機会に。

 最終話について。
 名前を呼べるようになるまではどこか人生から一歩引いていた伊織さんですが、本当に京一郎の隣に居られるようになったとき、彼は余裕でいられるのかなぁ、と思ったのでした。
 だってこの伊織さん、ぼーっと生きてきてるんですよ。そりゃあ仕事は力入れて一生懸命やってますけど、自分がめちゃくちゃ好きかもしれない人がいるかもしれないしいないかもしれない(わー、読みづら!)って状態でずっと来てるから、これまでの恋愛は特に本気になれなかったんですよね。
 朝ドラとかだったら、新しい素敵な人が急に現れて約束の男との間で悩むワタシ、みたいになるんでしょうが、伊織さんはそういうの、秒で潰すタイプでしょう(伊織さんは管理人の中ではヒロイン枠)。
 大正時代ではあんな俺様攻め様だった彼も、現代ではさほど経験なしですからね(多分)。肉体的な部分は記憶されていても(するんだ笑)、精神的なところは、リアル人生の方の影響が大きいだろうという考えです。
 なので、ラスト、京一郎編では描いていない伊織さんの内心を詰め込みました。もし、彼を可愛いと感じていただけたら本望です。

 意外に愛は冷めないものだということがよく分かったこの5年でした。
 次の千京を書けるのがいつになるかは分かりませんが、じっくりゆっくり、また書けたらいいなと思っています。
 伊織さん、お誕生日おめでとうございます!!!京一郎と末永くお幸せに!!!

 R4.11.28 あぴ清十郎 拝
  

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